2026年10月25日更新:住民税のしくみの説明を見直し、金額の目安を作り直しました。
給与明細の控除欄に「住民税」とあるけれど、何のお金で、なぜ6月に金額が変わるのかよく分からない。そんな人に向けて、住民税とは何か、何に使われているのか、金額がどう決まるのか、6月に変わるのはなぜかを説明します。
この記事でわかること
- 住民税とは何か、住民税が何に使われているか
- 住民税の金額が何で決まるか、給料からいくら引かれるのか
- 6月に金額が変わる理由と、新入社員の給料から住民税が引かれない理由
※2026年10月時点の情報です。
結論:住民税は、前の年の所得で決まり、6月から1年かけて給料から引かれる
ポイント
- 住民税は、住んでいる都道府県・市区町村に納める税金。会社が毎月の給料から引いて、本人の代わりに納めている
- 金額は前の年(1〜12月)の所得で決まり、6月から翌年5月まで12回に分けて引かれる
- 住民税は、前の年の年収のおよそ4〜5%が目安(扶養なし・年収300万〜500万円の場合)
住民税とは?
住民税は、住んでいる都道府県と市区町村に納める税金です。都道府県に納める分(都民税・県民税など)と、市区町村に納める分(区民税・市民税など)を合わせて、住民税と呼んでいます。
住民税は何に使われている?
住民税は、ごみの収集、学校、子育て支援、高齢者の福祉、消防・救急、道路や公園の整備など、住んでいる地域のさまざまなサービスに使われています。
給料から引かれるしくみ
会社員の住民税は、住んでいる市区町村が金額を決めて会社に知らせ、会社が毎月の給料から引いて、本人の代わりに納めています(このしくみを「特別徴収」といいます)。
住民税の金額は何で決まる?
前の年の所得
住民税は、前の年の1月から12月までの所得をもとに計算されます。今年の給料ではなく、前の年の給料で決まります。
1月1日に住んでいた市区町村
住民税は、その年の1月1日に住んでいた市区町村に納めます。年の途中で引っ越しても、その年度の住民税は、1月1日に住んでいた市区町村に納めます。
給料から住民税はいくら引かれる?
住民税は、前の年の年収のおよそ4〜5%です(扶養なし・年収300万〜500万円の場合)。
扶養している家族や、住んでいる市区町村によって、住民税額は変わります。
1年間の住民税額は、5月ごろに会社から渡される通知書で確認できます。
6月に住民税の金額が変わる理由
| 変わるとき | 理由 |
|---|---|
| 毎年6月 | 前の年の所得で決まった、新しい金額に切り替わる |
| 6月だけ金額が少し違う | 1年分を12で割ったときの100円未満の端数を、6月の分にまとめるため |
| 給料が下がったのに、住民税が下がらない | 住民税は前の年の所得で決まるので、給料が下がった年の住民税は、翌年の6月から下がる |
| 社会人2年目の6月 | 1年目は前の年の所得がないので引かれず、2年目の6月から引かれ始める |
住民税が引かれない・少ないとき
- 社会人1年目:前の年の所得がないので、住民税は引かれません
- 前の年の所得が少ない:住民税がかからないことがあります(基準は市区町村によって違います)
- 自分で納める形になっている:市区町村から届く納付書で、自分で納めます。この場合、給料からは引かれません
会社員が自分でやること
- 引っ越したら、会社に新しい住所を届け出る
会社は毎年1月に、1月1日に住んでいる市区町村へ、前の年の給料の額を知らせています。
よくある質問
Q. 年の途中で引っ越しました。住民税はどうなりますか?
A. その年度の住民税は、1月1日に住んでいた市区町村に納めます。引っ越しても、翌年5月までは、前の市区町村で決まった金額が給料から引かれます。新しい市区町村の住民税は、引っ越した後の1月1日の住所で決まり、その年の6月から引かれます。
Q. 転職したら、住民税はどうなりますか?
A. 転職するときに会社に伝えれば、新しい会社で引き続き給料から引いてもらえます。何もしないと、市区町村から届く納付書で、自分で納めます。
Q. 会社を辞めたら、住民税はどうなりますか?
A. 残りの住民税は、市区町村から届く納付書で、自分で納めるのが基本です。辞める時期によっては、最後の給料や退職金からまとめて引かれることがあります。
まとめ
- 住民税は、住んでいる都道府県・市区町村に納める税金。会社が給料から引いて、代わりに納めている
- 金額は前の年の所得で決まる
- 1月1日に住んでいた市区町村に納める
- 6月に新しい金額に切り替わり、翌年5月まで12回に分けて引かれる
- 引っ越したら、会社に新しい住所を届け出る
確認先の公的機関
- 総務省「個人住民税」
- 東京都主税局「個人住民税」
- お住まいの市区町村の住民税の担当課
この記事は一般的なしくみの説明です。ご自身の住民税については、お住まいの市区町村の住民税の担当課にご確認ください。