年末調整の時期になると、会社から申告書の用紙が配られます。でも、「なくしてしまった」「まだ配られていないけれど、先に見ておきたい」ということもあると思います。この記事では、年末調整の用紙をどこでもらえるか、今年出す申告書はどれかを説明します。
この記事でわかること
- 年末調整の用紙は、どこでもらえるか
- 今年出す4つの申告書と、それぞれの年分
- 国税庁のページからの印刷のしかた
※2026年11月時点の情報です。令和8年分(2026年の年末調整)の例です。
結論:用紙はふつう会社から。なくしたら国税庁のページで印刷できる
ポイント
- 年末調整の用紙は、ふつう会社から配られる。まず会社の案内を確認する
- 手元にない・なくしたときは、国税庁のページから印刷できる
- 住宅ローン控除の申告書だけは、国税庁のページにない。税務署から届く
今年出す4つの申告書と年分
2026年の年末調整で出す申告書は、次の4つです。扶養控除等申告書だけ、来年の分(令和9年分)を出します。
| 申告書 | 出す年分 | どこでもらう | 書き方 |
|---|---|---|---|
| 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書 | 令和9年分(2027年分)。家族などが変わった人は、令和8年分も直して出すことがある | 会社/国税庁のページ | 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書とは?書き方と記入例 |
| 給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 給与所得者の特定親族特別控除申告書 兼 所得金額調整控除申告書 | 令和8年分 | 会社/国税庁のページ | 基礎控除・配偶者控除等・特定親族特別控除・所得金額調整控除申告書の書き方|何のための書類か、準備するもの、欄ごとの記入例 |
| 給与所得者の保険料控除申告書 | 令和8年分 | 会社/国税庁のページ | 保険料控除申告書の書き方(令和8年分)|23歳未満の子がいる人の生命保険料控除の特例 |
| 給与所得者の住宅借入金等特別控除申告書(住宅ローン控除の2年目以降の人だけ) | 令和8年分 | 税務署から本人に届く(国税庁のページに用紙はない) | 住宅借入金等特別控除申告書の書き方|何のための書類か、準備するもの、欄ごとの記入例 |
※住宅ローン控除の1年目の人は、年末調整ではなく確定申告で受けます。→ 住宅ローン控除の1年目は年末調整できない|それでもお金は戻ります
扶養控除等申告書は、家族がいなくても毎年出します。ほかの申告書は、当てはまる控除がある人が出します。どれを出すかは、会社の案内で確認できます。
住宅借入金等特別控除申告書は、税務署から届く
住宅ローン控除の申告書は、1年目に確定申告をしたあと、税務署から本人に届きます。
- 書面:住み始めて2年目の秋に、各年分がまとめて届きます(11月下旬ごろ。金融機関の年末残高等証明書を使う方式の人は10月下旬ごろ)
- e-Tax で受け取ると決めた人:毎年11月中旬ごろ(証明書を使う方式の人は10月ごろ)、e-Tax のメッセージボックスに届きます
※1年目の確定申告を出した日などで、届く時期が変わることがあります。なくしたときは、税務署に再交付を申請できます。
国税庁のページからの印刷のしかた
国税庁の「各種申告書・記載例」のページに、申告書の用紙と記載例が年分ごとに載っています。
- 国税庁の「各種申告書・記載例(扶養控除等申告書など)」のページを開く
- 年分(扶養控除等申告書は令和9年分、ほかは令和8年分)を選ぶ
- 使い方を選ぶ
- 手で書く:「PDF」を印刷する
- パソコンで入力する:「入力用PDF」をパソコンに保存してから、Adobe Acrobat Reader で開く(ブラウザの中では入力できない)
- 書き方の見本は「記載例」で確認できる
入力用PDFは、Adobe Acrobat Reader 以外のソフトで開くと、文字が入力できない・一部が印刷されないことがあります。
あなたの情報で申告書を作る
年末調整ツール(あなたの情報を入れると、申告書の下書きが作れます。住宅ローン控除の1年目には使えません)
会社によっては、紙を使わない
会社によっては、紙の用紙ではなく、会社のシステムや、国税庁の「年末調整控除申告書作成用ソフトウェア(年調ソフト)」で申告書を作ります。年調ソフトで作ると、控除額が自動で計算されます。
その場合は、自分で用紙を印刷する必要はありません。会社の案内に従って入力します。
よくある間違い
- 扶養控除等申告書を令和8年分で出す:年末調整の時期に出すのは、来年の分(令和9年分)です
- ほかの申告書を令和9年分で探す:基礎控除申告書・保険料控除申告書は、今年の分(令和8年分)です
- 住宅ローン控除の申告書を国税庁のページで探す:用紙は税務署から届きます
- 入力用PDFをブラウザで開く:パソコンに保存してから、Adobe Acrobat Reader で開きます
- 会社の案内を見ずに印刷する:会社によっては、システムや年調ソフトで作ります
迷ったときは、勤務先の担当者に確認してください。
まとめ
- 年末調整の用紙は、ふつう会社から配られる
- 手元にないときは、国税庁の「各種申告書・記載例」のページから印刷できる
- 扶養控除等申告書は令和9年分、基礎控除申告書・保険料控除申告書は令和8年分
- 住宅ローン控除の申告書は、税務署から届く(1年目は確定申告)
- 会社がシステムや年調ソフトを使うときは、会社の案内に従う
確認先の公的機関
- 国税庁「各種申告書・記載例(扶養控除等申告書など)」
- 国税庁「A2-1 給与所得者の扶養控除等の(異動)申告」
- 国税庁「A2-3 給与所得者の保険料控除の申告」
- 国税庁「A2-4 給与所得者の基礎控除、配偶者(特別)控除、特定親族特別控除及び所得金額調整控除の申告」
- 国税庁「A1-39 年末調整のための(特定増改築等)住宅借入金等特別控除関係書類の交付申請手続」
この記事は一般的なしくみの説明です。ご自身の申告書については、勤務先の担当者、または税務署にご確認ください。